第9回:名寄・大槌・石見銀山「地域おこし協力隊」によるシンポジウム「自然資源を活かしたツーリズムにおける人材の獲得および育成について」

2024年11月25日(月) / オンデマンド

講師:服部 真理 氏

岩手県大槌町

東京都出身。大学卒業後、2014年まで出版社などで雑誌や書籍の編集者をする。東日本大震災を機に2014年6月から、岩手県山田町の「復興及び観光コーディネーター」へと転身。「やまだワンダフル体験ビューロー」を立ち上げ、着地型観光の造成・受け入れ体制づくりをする。本取組は第15回JTB交流創造賞(2020年)の受賞を導き、大きく注目された。2021年、隣町の大槌町へ移住。地域おこし協力隊「観光コーディネーター」として大槌町観光交流協会に籍を置き、大槌町の観光コンテンツの造成や営業活動を担いつつ現在に至る。

講師:森 和希 氏

北海道名寄市

北海道旭川市出身の26歳。中央大学法学部を卒業後、都内の金融機関に勤務し、2021年に地域おこし協力隊として名寄市に移住。現在は、「NPO法人なよろ観光まちづくり協会」に勤務。北海道アウトドア資格カヌー分野やJCTAサイクリングガイド等の資格を取得し、当協会の体験コンテンツ運営にたずさわる。観光庁や北海道の事業の企画・運営等を担い、2024年度には名寄市内で初となるアウトドアイベントを開催した。

講師:金田 郁也 氏

島根県大田市 / 石見銀山

群馬県出身。2016年中央大学総合政策学部を卒業後、(株)JTBで修学旅行や語学研修などの教育旅行に従事。2020年に同社を退職、筑波大学大学院世界遺産学学位プログラム博士前期課程へと進学した(2023年修了)。学生時代にマレーシアでインターンシップを経験した際に世界遺産への問題意識を抱いたことが動機となり、2021年春から世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の中心地である島根県大田市大森町に移住した。同年11月に地域おこし協力隊に着任し、現在は家族とともに古民家で暮らしながら、
大森町のまちづくりにたずさわっている。

世界遺産・石見銀山のまち大森町では、地域住民が住民憲章にのっとり地域一体型経営を推し進め、暮らしをおびやかさない観光との共存を果たした。また、東日本大震災の被災地・大槌町では、人と食と暮らしを観光客のニーズにあわせ体験プログラムを開発。体験観光を商品化して誘客をはかることで、地域の復興と観光振興をはかる。名寄市では、地域の自然資源を活かした季節ごとのコンテンツを造成して、コト消費からトキ消費へと進化させた。いずれのケースも、地域おこし協力隊として当地へ移住した人たちが地域の人々と手をたずさえて、地域観光のあるべき姿を追究している。

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